■刃牙道
第93話「煙草」
「本部がちょっとかっけぇww」
これが実戦屋というヤツか・・・。
■前回のレビュー
「近頃はな、愛煙家も肩身が狭い」
おもむろに口元の煙草を無造作に放る本部。
つまんで、落としたという表現が正しいだろうか。
次の瞬間!!
本部は、その落とした煙草を、右手で弾いた!!
勢いよくジャック目掛けて飛んで行く煙草!!
これは恐ろしい技術である。
落下する煙草を普通に打ち払っただけでは、煙草は回転する。
しかし、本部の打った煙草は、回転せず、
火のついた面を正面に真っ直ぐジャックの顔面目掛けて飛んで行く!!
実戦で使うにあたり、避けられる可能性はもちろんあるだろうが、
回避に至るまで・・・
つまり、煙草を弾き、正確に顔面へ飛ばす課程までは100%の自信がなければ
実戦で使わないだろう。
こいつはやべぇ・・・!!
しかも一瞬の出来事。
これにはジャックといえど反応できない!
煙草はジャックの左目へ一直線に飛んで行く!!
もう恐ろしい!
正確に弾く技術、相手の身長や目の位置を計算に入れたピンポイントの攻撃・・・
これは想像以上に難度は高いと思われる!
煙草はジャックの左目に直撃!
ジャックが手で目をこすると同時に本部は跳んだ。
そして、あろうことか、2m43cmのジャックの顔面目掛けて
ドロップキックッ!!
メキャッ!!
見事に顔面を捉え、ジャックを仰け反らせる!!
やや屈んでいたとはいえ、その打点は2m・・・
2mの跳躍・・・本部以蔵とはここまでの身体能力を持っていたのか。
とはいえ、このドロップキックに関しては、ノーダメージのようだ。
むしろ、先に放った煙草のダメージの方が大きいようで、
左目の視力は一時的とはいえ、奪われてしまったようだ。
火のついた煙草が直撃したのだ。
いかにジャックといえど、堪えぬはずはない。
「視力ハ効カヌガ・・・ソウイウ闘イダ」
着火した煙草の急襲。
奇襲に乗じた跳び蹴り・・・・
競技ではない!
ジャックは現在起きている事態を一瞬で骨身に染みさせた。
ハズだった。
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