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【漫画レビュー】火ノ丸相撲 第51番 怪物の産声【週刊少年ジャンプ28号】

■火ノ丸相撲
第51番 怪物の産声

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川人高校のメガネ君。

名前もわからないメガネ君。

そんなメガネ君の相手は、国宝三日月宗近・沙田美月。

 

川人高校相撲部の先輩たちの期待に応えるために負けられない!

勝負はすでに4敗で決してしまっているが、

大将戦だけでも勝利を!

 

 

沙田との対戦経験は何度もある・・・

なのに・・・

なのに・・・!

 

沙田の謎の圧力に圧倒されるメガネ君

その雰囲気の変化は見ている観客にも伝わっていた。

 

沙田の才能の開花し初めは中二の終わりごろ

翌年に至っては公式戦無敗。

 

だがその無敗伝説も、今年鬼丸と戦いストップしてしまう。

 

その敗戦が沙田を変えてしまったのか?

確かに影響はあったであろう。

しかし、敗戦のあとのインタビューではそのような雰囲気はなかった。

 

むしろ鬼丸を湛え、いい目標が出来たと、清々しい顔をしていた。

このように張りつめたプレッシャーを与えるには至らなかった。

 

となればやはり鳥取の天王寺との一戦が彼を変えたと言わざるを得ない。

 

 

あの一戦・・・

沙田は生まれてはじめて思ったという。

 

『勝てない…勝てる気がしない』

 

と・・・。

それは鬼丸に敗北した時でさえ感じなかった初めての事だった。

 

 

なんとなく始めた相撲だった。

正直これほど長く続けるとは思っていなかったし

この先のことも何も考えてはいない。

 

でも俺には人より相撲の才能があって・・・

 

なんとなく・・・「一番」になれると思ってた・・・

 

天王寺に敗れ、完璧な敗北を知った帰りの車内、火ノ丸が久世に負けたという一報が

金盛を通じて沙田に伝えられた。

 

火ノ丸に負け、天王寺に負け・・・

そして自分に勝った火ノ丸は久世に負けた・・・

 

 

じゃあ俺は今何番目なんだ・・・

 

 

沙田は初めて涙を流した。

 

自分でも知らなかった・・・

こんなにも相撲を好きだということを。

 

何も出来なかった自分が許せなかった・・・!

 

ああなるほどね

確かにこれは・・・

笑えねぇよ・・・!!

 

 

メガネと向き合う沙田の表情には慢心など微塵もない。

ただ相手を全力で叩き潰す!!

そこに相手の強さは関係ない!

 

親方曰く時には「夢」や「希望」なんかよりも

 

「怒り」「嫉妬」「屈辱」「焦り」

 

そんな負の感情が人を奮い立たせる事もあるという

 

 

気圧されるな・・・!!

先輩がくれたせっかくのチャンス!!

ビビって終わりなんて・・・そんな無責任な話があるか!

 

国宝?

それがどうした!!

 

川人の未来を勝ち取れ!!

 

 

大外から上手を取りに行くメガネ!

リーチを生かした技!

 

廻しに触れる・・・と思った瞬間!

沙田はメガネの背後をとっていた。

 

別次元の速さ

無駄の無い動き

 

遠目から見てた観客にはかろうじて沙田の繰り出した投げ技が

"出し投げ"だとわかった。

 

前進する相手の力を利用して投げるのが"出し投げ"

今の沙田のそれは力の流れが余りによどみがなく

 

大河内はなぜ自分の体が加速し宙を舞うのかわからない。

(メガネの名前が大河内だと思い出した←)

 

『三日月の廻しは振れる事さえ叶わない』

そう言わしめた沙田の相撲は

今や対者が『己の廻しに触れられた事さえ気づかない』

 

 

無感の上手出し投げ

上弦之月・朧

 

 

以前にも増して速い・・・!!

変化を受けてから投げに至るまでの動作は勝利までの最短距離・・・

まるで相手の動く方向・・・力の流れが見えているかのように・・・!

 

 

天王寺という逆境が怪物を生んでしまった

 

桐仁は火ノ丸にすぐに対策を練るぞ!というが

火ノ丸からの返事はない。

 

すでに自分の世界に没頭している火ノ丸!

目に焼き付いた沙田と早くも一戦を交えている!!