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【漫画レビュー】ピンキュー★★★ 第12話 ラリー封じ【週刊少年マガジン30号】

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■ピンキュー★★★
第12話 ラリー封じ

 

「敵はラリーに持ち込んでこっちの体力を削るつもりだ。

 広瀬・・・このラリー勝負とことん受けて立つぞ」

 

「え・・・?でもそれじゃ・・・」

 

唯でさえ体力を消耗している二人。

さらにラリー勝負に乗るとはどういうつもりなのか!?

 

まさかただの意地じゃないよな・・・

 

「ちょっといいか」

 

一卓は何かを広瀬に伝えた。

 

「わ・・・わかった」

 

「白は・・・おしゃれ!」

 

相変わらず八乙女の赤坂と白松ペアは褒め合いラリーを続けている!

一卓は一生懸命にラリーを返す!

その結果、すでに他の台では3Dが終わって4Sがはじまっている!

 

広瀬のミスで1点落とす蔵高。

0-2で負けている!

 

やはり、あえてラリー勝負に臨むのは無理があるのでは・・・

すでに広瀬は限界だ!

 

 

八乙女二人の狙いはラリーを仕掛け、体力を奪いつつ、

特典を重ねていくところにある。

 

打ち合いの末ラリーになるのではなく、目的がラリーなのだ。

 

まぁどのみち相手がラリー勝負を仕掛けてくる以上、

こちらが望む、望まないに関わらずラリー勝負をするしかない!

 

その時広瀬に絶好球が飛んでくる!

スマッシュを放てば1点をもぎ取れる!

 

しかし、そんな絶好球を普通に返した広瀬。

もはやスマッシュを撃つ体力もないのか!?

 

それとも・・・本当にラリー勝負をするというのか!?

 

「もう繋ぐだけで精一杯か」

「スマッシュは体力食うもんなぁ~~~」

 

八乙女の二人にも広瀬がガス欠ということはすぐわかった。

スマッシュを打たないのが何よりの証拠!

 

一向に終わらないラリー地獄・・・

一卓は一人緩急をつけたカットで粘るが、広瀬のスマッシュがないため

毎回一卓に強打が襲い掛かる結果になる!

 

さらに広瀬のサポートまでやっていては一卓の疲労の加速する一方!

疲労がかさめば、ミスも生まれ・・・点差は広がっていく。

 

「ケケケ!ど素人と組んでよくやった方だよ

 広瀬を唯一有効活用できたのはスマッシュがあったから・・・

 そのスマッシュが打てなくなった時点でお前はお荷物だ!!

 

 そしてお荷物抱えながら勝てるほど卓球は甘くねぇ!!」

 

『ダブルスは一人じゃ勝てねぇんだよ!!』

 

八乙女の白松が一点を取り、これで7-10・・・ゲームポイント!!

3点差でしかもゲームポイント・・・もう後がない!

 

ゲーム再開!

 

再びラリーが続く!

 

「諦めろお前らにもう勝ちはねぇんだよ!!」

 

時計を気にしだす審判!

 

「・・・・」

 

白松は何かがおかしい事に気づき始めていた。

 

何だ・・・やたら粘る 

おかしい・・・

金髪の方は電池切れだとして、

南雲はまだ動けるのにスマッシュを

打って来なくなった

 

こいつらにとってラリーが長引くのは避けたいはず・・・

なのに敢えて続けようとしてるみたいに・・・

 

「まさか!赤!こいつら・・・」

 

「タ・・・タイム」

 

審判がいきなりタイムを言い出してきた!

 

「このゲーム 10分を越えたので、これより促進ルールを適用します」

 

促進ルールとは試合時間が10分を超えた場合に発動する特別ルール。

試合が長引くのを避けるためのルール。

適用後は長いラリーは強制的に止められる。

 

つまり八乙女の武器であるラリーを封じた結果となる!

一卓はこれを狙って。ラリー勝負をあえて受けたのか!

 

本来5分程度で終わる試合。

ましてラリーが続きにくいダブルスで促進ルールはまず見ないという。

 

「はは・・・長かったな。ギリギリだ

 適用後はサービスが2本から1本交代になるんだ」

「そうなのか・・・」

 

「んで次がミソ!

 レシーバーが13回リターンに成功した場合

 レシーバー側に得点が入る!

 

 つーことでこれでお前らのラリー大作戦は詰んだ!

 ま、こっちがレシーバーの時は

 ラリーしてやってもいいけど 点入るから」

 

「こいつ・・・

 促進ルールだからってこっちがゲームポイント取ってるのは

 変わらねぇんだ!あと1点取って終わらせてやる!」

 

しかしこの焦りがミスを生む!

 

8-10!

 

「はっ詰んでのはどっちよ?

 今度はこっちがレシーバーだぞ!

 今まで通りラリー続けたらこっちに点入ってそのままゲーム終了だ!」

 

「広瀬は・・・バカだ!!」

 

サーブを打つ一卓!急にどうした!?

 

「は?何それ?俺たちの真似か?

 しかも悪口!!それでも仲が良いってアピールかよ!」

 

白松の撃ち返した打球が広瀬の元へ飛んでいく!

 

「いくらいいサービス打っても

 相方お得意のスマッシュがなけりゃ

 このままラリーに・・・」

 

「南雲はアホだ!!」

 

広瀬がスマッシュを打った!!?

これで9-10!!

 

「何・・・お前電池切れじゃないのか!?」

「はっはー!充電してたんだよ♪」

 

『ちょっといいか』

『スマッシュ封印?』

 

『ああ。しばらく繋ぐことに専念して体力回復してくれ。

 スマッシュ解禁の合図は"悪口"だ

 広瀬の悪口を言ったら解禁な』

 

『それはいいけど、そんなことしたらお前の負担がデカくなるんじゃ・・・』

『俺の負担はいい。それよりこのゲーム必ずもう一度…お前の力が必要になる!!』

 

レシーブを13回続け、蔵高にさらに1点追加!

これで10-10!!

 

勝負はわからなくなった!!

怒涛の追い上げを見せる蔵高!

 

広瀬は思った。

こいつ・・・あの状況でこの絵を見てたんだな

素人ながらわかるぜ・・・

こんなに頼もしい奴はいねぇよ!!

 

「ダブルスは一人じゃ勝てねぇとか言ってたなデカチビコンビ

 一人になった覚えはねぇけど?