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【漫画レビュー】七つの大罪 第130話/やさしく貫く その痛み【週刊少年マガジン31号】

■七つの大罪
第130話/やさしく貫く その痛み

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メリオダスが試練の搭に入る少し前・・・

マーリンにメリオダスの"力"について話を聞いていた。

 

「・・・私が団長殿から"力"を奪った理由?

 あまりに強大かつ危険すぎたからだ」

 

『!?』

 

驚く一同。

 

「それゆえ団長殿は常に感情を操作し、"力"の暴走を抑えていた」

「今は大分スッキリ」

「オイラが変身するのに気を張っていたようなものかい?」

 

「規模が違うだろ」

ホークつっこみw

 

「でもよ、それだったら今までも何度か暴走したことあるよな?」とホーク。

「アレか・・・本来の"力"からすれば残りカスのようなものだ」

 

「残りカスだってよ!ニヤニヤ」

「悪かったな」

 

「10年前の王国追放劇の中、七つの大罪を助けようとした

 ある少女が大ケガを負ったことで団長殿が暴走しかけた。

 その一瞬の隙をつき、団長殿から"力"を分離させると・・・

 私はドルイドの長に封印の協力を求めた」

 

「そんなことがあったなんて知らなかった」とキング。

「いや~~オレもすっぽり記憶が抜けてましたわ」

「・・・」沈黙のエリザベス。

 

「でなければ今頃リオネス王国はダナフォール同様

 地図から消え失せていたであろうな。

 だが、その"力"が今、十戒と戦うために必要なのだ」

 

 

 

「ザネリ様・・・これが"力"を取り戻すための試練・・・なのですか?

 メリオダス様は一体どうしてしまわれたのですか?」

 

立ったまま瞳を閉じ、

うんともすんとも言わなくなったメリオダスを心配するエリザベス。

メリオダスの周りをグルグル回っている。

 

「・・・黙れ!いいから邪魔をするな!しっしっ!

 ここは試練の搭。今メリオダスの精神は己の"力"を

 容れるに値するか否か試されているぞ」

 

「"力"を元に戻すことは、そんなに難しいことなのですか?」

「いいや」

 

「え?」

「問題は戻した後なんだぞ。

 エリザベス・・・お前に与える試練はこれだぞ」

 

そういってザネリはエリザベスに、何か杯のようなものを差し出した。

 

「この杯の中には病にかかった花の種が埋められているぞ。

 もう水と光では発芽することはないぞ・・・咲かせてみろ」

「私が・・・ですか?」

 

「お前以外誰がいる。ドルイドの血を引く者ならば、

 癒やしの力は持っていて当たり前。

 これくらいできんようではこの先の戦いについてはいけん」

 

「・・・・・っ」

 

これが私の試練・・・!!

 

・・・・・・・・

・・・

 

「ザネリの奴・・・こんなもん見せてどういうつもりだ?」

「ザネリ・・・って誰だ?なぁ、お前さっきから様子が変だぞ」

 

「幻覚のくせによくできてやがる・・・」

 

そういってリズの乳をもみまくるメリオダスww

 

「柔らかい!!」

「外でやるな!!」

 

と肘鉄を食らわせられるメリオダスw

 

「痛い!!」

「バカダナオメーハ」

 

なんか可愛い鳥キター!

 

「ワンドル!」

「ったく・・・バカやってないで帰るぞ!!」

「・・・ああ」

 

笑みを浮かべるメリオダス。

 

こんな幻覚を見せる必要があるのか?

まるで本当にあの頃にいるような・・・・

 

いや・・・それとも今まで俺が見ていたものが幻覚なのか?

リオネスでの出来事も、十戒の復活も全部・・・・

 

抱き合うメリオダスとリズ。

 

しかし次の瞬間・・・

雨が滴り落ちてきた。

 

「雨・・・?」

 

リズに目をやると血を流している。

 

「リズ・・・?あ・・・

 あ・・・ああ・・・あああ・・・あ・・・あ・・・あああ!!」

 

あの悲劇の再現・・・。

怒りがメリオダスを包み込む!!

 

そして力の暴走!!

メリオダスは闇に包まれた!

 

「うわぁあああああああーーー~~~~!!!」

 

目覚めたメリオダスは悲鳴を上げた。

 

「おい!だ・・・大丈夫か?」

「リズ・・・!!」

 

「顔が真っ青だぞ・・・!?」

「・・・!!そういうことか・・・これが試練なんだな・・・

 恨むぜ・・・ザネリ!!」

 

悪夢の終わりは悪夢の始まり・・・

どうやら終わらない無限地獄のようだ・・・

 

・・・

・・・・・・

 

現実世界・試練の搭・・・

 

「う・・・く・・・あ・・・ああ~~~~~!!」

 

「メ、メリオダス様は大丈夫なのですか?」

「他人のことより、お前は自分の試練に集中しろ」

 

「は・・・はい」

 

 

"力"を戻すだけなら容易だが

戻したところで再び暴走したのでは全く意味がない。

 

力を使いこなすには怒りの昂りを抑える必要がある。

それを会得するまで悪夢は永遠に繰り返されるぞ!!

 

 

メリオダスは幾度となく悪夢を繰り返す。

 

「ああ・・・あああ・・・ああ・・・が・・・

 がっあぁぁああっぁあああぁ!!」

 

幻覚の世界の苦しみは現実世界にリンクする。

 

「ぐあっ!!!」

「ネメザ」そういってメリオダスの額を指でトンと叩くザネリ。

 

すると目を開けるメリオダス。

 

「ハァ・・・ハァ・・・ここは・・・!!

 なんでオレを・・・引き戻した!?」

 

「その様子だとお前は、やはり怒りを抑えられず

 何度も暴走と破壊を繰り返しているのだろう・・・・

 もうやめておけ。これ以上続ければ、お前の精神がしぬ」

 

「・・・・ハァ・・・ハッ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

 

崩れ落ちるメリオダス。

 

「くそっ!!!!」

 

床を殴りつけるメリオダス!

 

「・・・っ」

「いいんですよ。誰も責めたりなんてしてません。

 メリオダス様はいつだって私たちのために命がけで

 戦ってくれたじゃないですか。

 ね・・・?

 

エリザベスは涙を浮かべながら笑顔を見せた。

 

「エリザベス・・・」

「お前は自分の試練に集中するんだぞ!!」

 

「はわわっ、は・・・はい!!」

 

「ザネリ・・・もう一度オレをとばしてくれ」

「む・・・無茶だ。いくらお前でもこれ以上の負荷には耐えられんぞ」

 

 

俺は強くなる

今守るべきもののために

 

「問題ねぇ。まだやれる」