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【漫画レビュー】リアルアカウント account29/「ぜつぼうのくに」の真実【週刊少年マガジン33号】

漫画レビュー 週刊少年マガジンレビュー

■リアルアカウント
account29/「ぜつぼうのくに」の真実

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『ぜつぼうのくに』

作:くらしなりつこ

 

13年前に発売された絵本。

それは作者のそれまでの作風からはかけ離れたものだった。

 

内容はひたすら主人公のピエトロが不幸という不幸におそわれ続け

最後には絶望し、じさつしてしまうというもの・・・

 

ハッピーエンドを求めてページをめくっても

発売日等が書かれた奥付があるだけ・・・

 

子供向けとは思えない、あまりの救いのなさに非難が続出。

ついには回収処分にまで至り・・・

 

一連の騒動に心を病んだ作者は主人公と同じく自ら命を断った・・・

 

 

 

「その作者『くらしな りつこ』は・・・蔵科ミズキ・・・

 お前の母親だ・・・!!」

 

そう宣言するユウマ。

 

「・・・!?・・・じゃ、じゃあさっきの蔵科は・・・

 "しんだお母さんと電話してる"って信じこんでたってわけ・・・!?」

 

「そうだよ!!おかあさんはしんだ!!

 だけど消えたわけじゃない・・・『ぜつぼうのくに』で

 ボクを待ってるんだ!!」

 

・・・・・・

・・・・

 

子供時代のミズキは首を吊った母親を揺すりながら

ひとりにしないでと訴えていた。

 

しかし、その目には涙はなく、無表情のままだ。

 

「・・・そうか・・・おかあさんがかいてくれるじゃないか・・・」

 

かみさまは言いました。

『"ぜつぼう"したまましんだ人間は"ぜつぼうのくに"に行ける

 この世でむくわれなかったかわりにそこで皆しあわせにくらしておるんじゃ』

 

「"ぜつぼう"しながらしんだおかあさんは今『ぜつぼうのくに』にいるんだ!

 ・・・だったら、ボクも"ぜつぼう"してしねば!

 おかあさんと同じところへ行ける!また会える!」

 

笑顔で自分の首に縄をかける少年ミズキ・・・

結局しねなかったってことなのだろうか。

 

・・・・・

・・・・・・・・・・・

 

 

「・・・ユウマ君・・・前言撤回。

 やっぱり今のキミってば・・・すっごいムカつく。

 そうだ!このゲームが終わったら、ユウマ君をどこかへカンキンして・・・

 目と耳つぶして指を一本ずつ切り取っていっちゃおう!

 そうしたら手っ取り早く"絶望"の顏、見せてくれるんじゃないかなぁ?

 ねぇ・・・・!?」

 

「ハハハそんなあせんなよ。言ったろ?

 お前の知らない『ぜつぼうのくに』の真実、見せてやるってよ」

 

「・・・ボクの知らない?ありえないね」

「まァ全ページ写真撮ってスマホに入れて持ち歩いてるくらいだもんなァ。

 じゃあ教えてくれよ・・・なんでペラいんだ?」

 

「・・・・なんだって・・・?」

「この本・・・40ページにしちゃ薄すぎるだろ?ページがペラいからだ。

 普通絵本って子供が乱暴に扱ってもいいようにカタい紙で作られるもんだろ。

 わざわざペラい紙使った理由は・・・?」

 

ミズキは黙ってユウマの顔を見る。

 

「透かすんだよ!この本は・・・そうデザインされて作られてるんだ!!」

 

驚愕するミズキ。

 

「つってもデータじゃ透けないから画像処理アプリ使わせてもらうぜ。

 透かすのはこの最終ページ。これはその裏面」

 

首を吊ろうとする主人公のページと

神さまが天よりやってきてる最終ページを見せるユウマ。

 

「この2枚を透かして見ることで・・・

 この絵本は『まったく違う結末』を迎えるんだ!!」

 

重なり合う二枚。

するとそこには神にむかって剣を突き刺す主人公の姿が現れた。

 

そして下の方にはQRコードが・・・!

 

驚愕するミズキ!!

 

「・・・!!主人公が・・・"かみさま"を剣で刺して・・・!?」

 

「主人公が"しんだ"って記述は裏面の奥付と重なって消えた・・・

 かわりに最後の記述が片面だかだとただの模様にしか見えなかった・・・

 ページ下部に出現した・・・バーコード!!」

 

「!!」

 

・・・・・・・

・・・

 

「・・・あれ・・・"ぜつぼう"ってどうやったらできるんだろう・・・」

 

首に縄をかけてから、絶望する方法を考えるミズキ少年。

 

「どうしよう・・・このままじゃ『ぜつぼうのくに』にいけない・・・」

 

・・・

・・・・・・・

 

 

「そんな・・・ウソだ・・・そんなハズない。

 だって・・・ボクは・・・」

 

ミズキはQRコードにカーソルを合わせる。

 

・・・・・・

・・・

 

「・・・そうだ!ボクはからっぽで"ぜつぼう"できないから・・・

 かわりに他の人の"ぜつぼう"を集めよう。

 そうしたらきっと"通行料"になるよね!!

 

 まずはさいしょのいちまい」

 

・・・

・・・・・・・

 

「ボクは・・・しんでもう一度、おかあさんに・・・」

 

QRコードを読み込むミズキ。

そこに現れた文字は

 

 

『しんじゃダメだ!』

 

『ピエトロはとつぜん、そうおもいなおし、ロープを剣にもちかえ

 かみさまにつきさしました。

 

 かみさまのしょうたいは「ぜつぼうのあくま」でした。

 ピエトロに不幸をあたえた、ちょうほんにんだったのです』

 

『「ぜつぼうのくに」なんてなかったのです!!』

 

「う、ウソだああああああああ!!!!」

 

絶叫するミズキ!

持っていた生肉をむさぼり食いだした!!

 

「信じない信じない・・・信ひなひ・・・信・・・」

 

カシャッ

 

生肉をむさぼるミズキの写メを撮るユウマ。

 

「・・・撮ってやったぜ。ずっと望んでたんだろ?

 よかったな・・・絶望できて。もう意味はないけどな!

 

 

モニター映し出される絶望顏コレクション!!

 

最初の一枚には母親のしにがお・・・

 

「おかあ・・・さん・・・。

 !・・・何する気だやめろォ!?」

 

スマホを掲げるユウマを見て、飛びかかろうとするミズキ!

 

「立場が逆になったな・・・こんなのもういらねーだろ?

 お前の母親が伝えたかったのは、"絶望"じゃなく"希望"だったんだからな!!」

 

『ピエトロは「ぜつぼう」の中から、とても小さく

 見つけるのがむずかしい「きぼう」を見つけたのです』

 

「しんでも意味はない。『ぜつぼうのくに』なんてない。

 しんだ奴はには二度と会えない!!」

 

ピッ

 

 〔絶望〕フォルダ内 

 全データ消去しました

 

 

「残念だったな!!その絶望・・・抱えて生きろ!!」

 

崩れ落ちるミズキ!!

ユウマ完全勝利!!

 

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