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【漫画レビュー】弱虫ペダル RIDE.362 叫ぶ古賀 鏑木よ這い上がれ!

■弱虫ペダル
RIDE.362 叫ぶ古賀

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「古賀さん、いい先輩だなぁ」

 

■前回のレビュー

 

「え、え!?何でいるんですか、こんな所に古賀さん!

 ワープすか!?一人すか!?え!?マジックですか!?」

 

突如目の前に現れた古賀に動揺しまくる鏑木w

 

「ごたくはどうでもいい。今はレースだ。ペダルに足を乗せろ!

 進め鏑木!!絶対に止まるな!!

 ロードレースは常に前に進むスポーツだ。

 立ち止まる事は放棄を意味する!

 インターハイをこんなところで投げ出すことは

 オレが許さん!!」 

 

 

ヤバイ、"本気"だ。

この人の言葉・・・全身全霊で言ってる。

質量ある・・・伝わってくる、手の先まで。

 

『手足がしびれて思うように動かないんだ!』

 

とか言ってる場合じゃねェってことすね!!

 

 

鏑木はハンドルを力強く握り、ペダルに足を固定!

廻し始める!

 

「ほうるあああ!るああ・・・」

 

しかしフラフラで全くスピードが出ない!

 

「く・・・く・・・・」

 

力出ねェす!!

 

「進めェ!!」

「はい」

 

「何があっても前に進め!」

「はい!!」

 

「鏑木ィ!!」

 

 

 

レーススタート前・・・

 

「あ、古賀さん、もうバン出発しますよ。

 この先、峠こえる道が一本しかないから選手より補給のバンを

 先に走らせるって大会の人が言ってました。

 だからいつもより時間早いんですよ。

 スタート見れないのは残念ですけどねー」

 

杉本が古賀に声をかけてきた。

 

「わかってる。おまえたちは先にいってくれ」

 

古賀は一人残ると言い出した。

その理由は鏑木にあった。

 

どうも朝から鏑木の様子がおかしいような気がしていた。

しかし、それを口にして、本当になってしまったら大変だ。

古賀はあえてそれを口にすることは無かった。

 

仲間達は「なんで?なんで?」と言う。

 

「残んのか?」と通司が聞いてきた。

「最悪の事態を想定してみました。

 この今のオレの心配事が徒労に終わることを願ってます」

 

「チームのため・・・か。

 このタイミングで残るってことは、もう給水所には行けねぇぞ」

「学連のバスで、もしひろってもらえたら、ゆっくりゴールまでいきますよ。

 ワガママ言って・・・すいません」

 

そうして総北のバンは出発した。

 

 

さて・・・

ムダ足に終わってくれよオレの、この"山登り"

鏑木・・・!!

 

オレも1年生でインターハイに出た時は1年一人だった。

走ってる時はわからないんだ。

ゼッケンの重さ、ジャージの重さが。

 

オレには「ヨユー」と言ってるあいつの様子が真逆に思えた。

 

・・・・・・

・・・・

 

「るああ」

 

最悪の想定がおこった!!

だが、オレは現場に居合わせた!!

 

「おまえが進めないのなら、オレが押してやる!!」

 

そう言って鏑木の背中を押す古賀!

 

「短いプッシュはいいすけど、選手意外の長いプッシュは・・・

 たしかルール違反すよ。たしかペナルティが」

 

休み休み押すさ!!だったら問題ないだろう!!

 全力でおまえたちメンバーを支えるのが、

 オレたちサポートの役割だ!!」

 

糸はつながってる!!

 

「そして、メンバー全員の力で、

 そのジャージを真っ先にゴールに届けるのが

 おまえたちの役割だ!!」

 

総北の糸はまだ、つながってる!!

 

「おおおおお!!」

 

鏑木を全力で押す古賀!

 

「走ったり登ったり!自転車乗ったり忙しいインターハイだよ!!」

「さーせん古賀さん!あざす!!」

 

ありがとう と言える・・・

言えるんだな鏑木

 

昔のオレなら"当然だ"と思っていただろう

強いから選ばれた。

才能があるから走ってる・・・と。

それだけ思ってた。

 

手嶋と青八木がサポートやってるのは

努力が足りないからだ

と、思っていた。

 

そうじゃない。

皆が支え合ってるから前に進めるんだ。

インターハイは。

 

「信じろ!必ずチームに戻れると!」

「はい!」

 

「想像して走れ!もう一度復調する自分を!」

「はい!!」

 

「そしておまえは、まだこの先このレースを走り、

 成長するんだ全身で!!

 できるはずだ!!

 おまえが一番伸びしろがあるんだ!!

 

「はい!!想像する!想像する!想像すんだ!

 復調する自分を!」

 

鏑木のペダルを踏む力が少し強くなった!

 

「信じる、信じる、信じるんだ!

 必ずチームに戻れると!!」

 

自分で進みはじめてる!!

よし!!

もうひと押しだ!!

 

「いいぞ鏑木!いけいけ!成長、成長、成長するんだ!

 オレが・・・」

 

『遅い選手は左に寄ってください』

 

!?

突如現れた先導カー!

 

『集団が通過します』

 

なんと集団が一斉に鏑木たちを追い抜いていった!

 

「抜か・・・されました・・・集団に・・・一瞬で・・・」

 

鏑木の上がったテンションが見る見る落ちていく。

 

集団にまで追い抜かれた・・・

さすがにここまで順位を落とすと自分の力でのチーム復帰は・・・

無理・・・か。

 

古賀が諦めかけたその時だった。

前方に止まってる自転車が一台・・・

 

 

いや!!いる!!

見える!!一人!!止まってる!!

あれは紛れもなく総北ジャージだ!!

 

待っているのか鏑木を救出するために

待ってくれたのかおまえが!!

 

青八木 一!!

 

 

公貴!!

おまえはチームでただ一人この状況を読んだのか!!

 

「進め鏑木!!まだいける!!チームメイトが待っている!

 つなげ!願いのタスキを!!」

 

 

■前回

 

■次回

 

■弱虫ペダル感想まとめ