■刃牙道
第83話「日本刀」
「闘いが途中で終わらないと、どっちも無事じゃすまなさそうだが・・・刃牙は傷だらけの武蔵とやるというのか?」
■前回のレビュー
「宮本、図に乗るな」
刀を鷲づかみにした勇次郎はそう言い放った。
そして、空いた右手を宮本武蔵の顔面へ突き出した!
両の眼を見開いている武蔵、微動だに出来ずッッ!!
勇次郎の放った張り手・・・?は、武蔵の顔面へ衝突!!
パァンっと・・・物凄い破裂音が辺りに響き渡り、
武蔵の体は軽く宙を浮いた。
頭は後方へ仰け反るも、勇次郎は刀を握ったままだし、
武蔵も刀を握ったまま故に、体は吹き飛ばないでいた。
否ッッ!!
吹き飛ばないかに思えたが、吹き飛ぶ武蔵!
その勢いに釣られて勇次郎の体も宙を浮く!!
ここから解るように、凄まじい一撃だったことが伺える!
武蔵、白目剥いて完全にイッてるやないか・・・
勇次郎は着地し、勢いを止めた。
武蔵は刀を手放しこそしないが、いまだ意識は無い様子。
「噴ッッ」
勇次郎は刀を握ったまま、腕を振り(足払いもした!?)、
気絶をする武蔵の体を一回転させて、再び立たせた。
ここでようやく武蔵の意識が戻ってきた。
「・・・・・・・・あ~~~~・・・・」
「なんと、打たれた記憶もないままに、彼岸を彷徨っていた」
あれは芝居でも何でもなく、本当に気を失ってたのか。
なんか前に刃牙にも気絶させられてたっけか。
「これは・・・」
武蔵は言う。
現代を生きる拳豪たちに教えられたと。
「剣なき時代に生きる故、辿り着く境地」
拳は剣にまで行き着く
「ただし・・・・それは"武蔵の剣"ではないがな」
あくまでも自分の方が上であるという認識は変わらずか。
何かを察したのか勇次郎の口角があがる。
実に楽しそうだ。
「放すな強き人・・・・」
武蔵の刀を握る両手に力が込められる!
そして体重をかけ、振りぬくつもりか!!
「フンッ!!」
刀を握られた状態からの振り下ろし!?
勇次郎の体に、その勢い、重みが圧し掛かる!
が!
「ほぉ」
武蔵の振り下ろしすら勇次郎の握りを崩す事は出来ずッッ!!
こんな芸当が出来るのは勇次郎か花山薫位だけではなかろうか?
「あっぱれ!!!」
武蔵も歓喜する!!
なんと今度は何を思ったのか、刀を握る勇次郎を持ち上げ始めた!?
一体どうしようと!?
勇次郎一本釣りからの展開が全く予想できない!!
このまま天高く掲げて、勇次郎も刀を握りながら倒立でもして
曲芸披露みたいになるのか!?
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