■ピンキュー★★★
第9話 たった一つだけ
2戦連取した蔵高。
今まで弱小校で通っていただけに、この快進撃に会場も沸く!
そんな中、はじまるのはダブルス!
蔵高はエース一卓と素人広瀬ペア。
対する八乙女は白松海と赤坂潤の二年ペア。
エース椎名が出てこない所を見れば、
どうやら相手はダブルス専用ペアのようだ。
相手は大会でも上位に顔を出すほどの強敵らしい。
一方一卓のダブルスの実力は?
素人広瀬はやれるのか!?
試合開始!
一卓からのサービス!
下回転で最初から飛ばす!
しかしこれは返されてしまう!
そして球は広瀬の元へ!
打ち返す広瀬だったが、いきなり台から別方向へ飛んで行ってしまった!
この一打で素人とバレテしまった広瀬!
ダブルスの基本ルールとして必ず交互に打ち返さないといけない。
それ故に一卓一人が頑張ればいいというものではないのである。
これはピンチ!!
2回に1度必ずやってくるピンチ!!
八乙女は素人広瀬がなんとかつなぎ、
上手い方の一卓が決めに来ると予想。
広瀬を狙い撃ちにし、
11-4で八乙女が第一ゲームを制した。
落ち込む広瀬。
そんな広瀬を励ます一卓。
「1ゲームは準備運動だと思え!
大丈夫だ広瀬この2週間みっちりやってきたんだ・・・
特訓の成果を信じろ!!」
そして第二ゲーム。
広瀬からだいぶ固さが取れて来た!
ようやく球を返すことに成功!
一卓もせっかく繋いだラリーをとだえさせないように尽力する!
そして広瀬にやってきた絶好球!
この二週間・・・
たった一つの事だけを練習してきた
そして今こそ、その成果を見せるチャンス!!
「広瀬!決めろ!!」
広瀬のスマッシュが決まった!!
これを・・・これだけを練習してきた!
繋ぎとフィニッシュが逆!!
これには八乙女も意表をつかれた!
確かに広瀬も凄いが、スマッシュを決めるための絶好球に導いたのは
紛れもなく一卓の功績!
さぁて反撃開始だ!!