■Ultra Battle Satellite
R14.双竜
ポーの左足を破壊した陣!
そのまま左足を脇に抱え、フック・キックでガードの間をぬって
顔の側面を蹴り飛ばす!
これで態勢を崩すポー!
さらにポーの足を抱えたまま全体重をかけて抱きつく陣!
百地龍・双龍!!
抱きついた状態からねじりを加える!
これは折れる!!
そう察知したポーが出した選択とは!!?
「まったまて!まってくれギブする」
そういって激しくタップするポー。
「はぁ!?」
まさかのギブアップ!?
陣もコレには驚きを隠せないでいた。
「エゲツないワザね いまの
ヒザをこわしにかかったろ」
「見切りが早いんだなあんた・・・」
「『びじねす』だからトーゼンね
ヒザをヤッたらオマンマくいあげよ」
「グオゥ・・・」
川越シェフが逝った・・・
ももっちの股に首を挟まれて逝きやがった・・・
めんたま飛び出て泡フいてやがる・・・
しかも右手首がおかしなことになってる(((( ;゚д゚)))
「ふふふ・・・
決まったようですね百地流『双龍』お見事です!
この調子でどんどん百地流をマスターしていきましょう・・・」
「おまえ・・・それ・・・」
陣が川越の腕を見ていった。
「これは名誉の負傷ですよ。
彼は腕を折られても勝負を投げず抵抗しました
素晴らしい闘争精神です!
ぞくぞくしちゃいましたよお私
ふふふふふふふふふふふふふふふ」
可愛いけど怖すぎる(((( ;゚д゚)))
これじゃショーバイアガッタリといって、ポーはユヅルを連れて病室に向かった。
ここが病院でよかったという。
院長もU・B・S会員だから事情は知ってるだろうしね。
ポーの去り際、陣は打撃王チャンピオンのポーに質問を投げかける。
「アンタから見てあの飛鳥ってどうなんだい?」
「オレアイツとはやらない
階級もちがうが・・・『ワリにあわん』からね。
100万$の懸賞金でもだ」
ポーはあくまでもビジネスライクにファイトする選手。
それを実戦していった結果今のチャンプとしての地位も築いた。
「オマエのウデナカナカのもんよ?
今でもマネー十分にかせげるだろ
なんでわざわざ飛鳥とヤル?
『オクマン・チョージャ』になりたいのか?」
「・・・・・俺は『一番』が好きなんだよ」
「キリないぞそういうの。まぁせいぜいガンバレ
飛鳥とヤるのはオススメしないがね」
「ふふ やはりあなたを選んだ私の目に狂いじゃありませんでしたね
あの『打撃王』の王者を下したのですから」
「・・・・・・どうだろ」
あの時カウンターが決まったのは2対1を嫌ったアイツが勝負を急いだからだ
もし本当に一対一だったら俺はアイツに勝てたのか・・・?
「だめだ。一人で勝たなきゃ意味がねぇ
飛鳥と闘るんなら・・・」
その飛鳥は、とある路地裏にいた。
「・・・えらいでっかいのがいるなァーって思ったのよ
よく見たらアレじゃん!アンタヨコヅナ!
元横綱の時ノ風親方・・・御岳田常康!」
血にまみれたワイシャツを着る男。
その面構えはヤーさん以外の何者でもない!
彼の足元には三人のファイターが、虫の息で転がっている。
「うっひゃあ~~~ひでっ
『品格の横綱』なんて言われてたけど・・・
アンタも実は『こっち側』だったんだな」
「ふざけるな若造…これは教育だ。
U・B・Sなどという下劣なファイトにかまける恥知らずへのな」
「?」
「勝つためなら何をやってもよいという品性の欠片も無い外道の興行
今 数多の武道家が金に釣られてこのようなものにかまけている
このままでは美しき日本武道がしを迎えるだろう。
だから泥を被る想いで私はこの世界に入った。
日本の武道を・・・日本人の美しき心を守護るために・・・」
「よーするにソレ・・・
『かわいがり』じゃん!!ハハ!怖っえ!!」
ブチ切れの元横綱。
張り手を放つが空を切る。
同時に飛鳥も右手を横綱の顔にもっていく!
「実戦の掌打ってのは」
そういうと飛鳥は顔に持っていった右手親指を鼻に突っ込んだ!
鼻血を噴出す横綱!
そのまま鼻を掴んで、横綱の上体を横にする飛鳥!
飛鳥の足の直線上に頭を持っていくと思い切り膝蹴りを顔面にお見舞いした!!
一発KO!!
「・・・相手を甘く見過ぎたねオヤカタ
復讐ならいつでも受けてやるぜっ」
そういって去っていく飛鳥!
本当に陣はこんな化物に勝てるのか!?