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【漫画レビュー】神さまの言うとおり弐 第115話/命の後先【週刊少年マガジン31号】

■神さまの言うとおり弐
第115話/命の後先

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『狸鍵危機一髪』のルールは2つだけ!!

 諸君の持ってきたカギを全部鍵穴に挿すか、

 誰かが大当たりを引けば終了だぜ!!」

 

黒ひげ危機一髪・・・の狸バージョンか。

巨大な樽に狸、剣を挿す穴のかわりに、無数の鍵穴・・・

 

「鍵穴の数はお前らの持ってる『カギ』の数・・・プラス1。

 そのプラス1こそ、たったひとつの大当たり!!

 そんじゃいくぜ!!」

 

『天邪鬼迷宮』・最終関門

『狸鍵危機一髪』開始!!!

 

 

 

 

「そんな・・・終わりじゃないの・・・?」

「『カギ』を持ってきちゃいけなかったんですよぅ」

 

嘆く紫村と天馬ちゃん。

 

「・・・皆カギ何個持ってる?」

 

「え・・・僕は0です」

「私はひとつ」

「俺は・・・26個だクソ」

 

「OK・・・俺は3つだから・・・

 全員合わせて30個に対して鍵穴は・・・

 確認した所31個だ。天邪鬼狸の言ってる事は嘘じゃない」

 

「つまり今言った2つのルールは本物。

 いじわるして『逆』の意味ってワケじゃなさそうですね」

 

「となると疑うべきは、ここに書かれた文言・・・

 『大当たりは生きる』・・・」

 

紫村にしてはいいところに目をつけたな。

 

「今までの通りだとすると『逆』になるのは文言。

 つまり・・・『大当たりはしぬ』

 『カギ』を全部挿しきるか、大当たりで誰かがしぬまで

 このゲームは終わらない」

 

「・・・30個連続でセーフなんて不可能ですよ!!

 何か『大当たり』の鍵穴にヒントとか無いんですか・・・!?」

 

「ダメ・・・わかんない・・・!!全部同じ形の鍵穴だから・・・」

 

「誰かがしななきゃ終わんねぇって事かよ・・・」

 

「・・・30個全部挿せれば・・・皆生きれるんだろ・・・俺が全部挿してやる

 

突然の明石!何か策でもあるのか・・・?

 

「え」

「ちょ・・・待ってください明石さん!!」

 

明石は天馬ちゃんの制止をふりきり、鍵穴に鍵をつっこんだ!

 

「・・・はずれだぜ」

 

そう狸が言った。

確かに、特に何の変化もおきてない。

 

「セーフ・・・」

「は・・・」

 

「な・・・何考えてんだお前!しんだらどうするんだよ!?」

 

青山は明石の腕を掴んで止めに入った。

 

「それで皆が助かるなら、俺はこの命捨ててもいい」

「は?」

 

「俺はお前に逢う為に戦ってきた。

 そんでこうやってちゃんと逢えた。

 

 そりゃあまだ生きたいけど・・・

 生きて帰ってお前とサッカーしたいけど・・・

 

 この命はもう俺だけのものじゃない気がしてるんだ。

 いろんな人に生かされて、託されて、俺はやっとお前を取り戻せた。

 それを果たせた今、俺の中で『生きる理由』が変わろうとしている。

 

 皆が繋いだこの命の意味を見つけなきゃいけない気がしている

 

 

明石は青山から鍵が沢山ついた紐を一つ奪い取った。

 

 

「だから『ここでしんでもいい』ってか?

 ハハ、カッコ良すぎだろバーカ」

 

「止めてもムダだぜ。てかまだ絶対しぬって決まったワケじゃねぇし」

「さっき『しなねぇ』つったのは何だったんだよ?」

 

「だからしぬつもりはねぇつってんだろ」

「・・・わかったよ好きにしろ。

 でもこのまましなれたら俺の気が済まねぇ・・・

 お前に助けられたまんまの俺じゃ胸張って生きていけねーからな」

 

そういうと青山は鍵を手に取り構えた!

そしてそのまま鍵穴につっこんだ!

 

「青山さん・・・!?」

「何やってんだアンタら・・・」

 

「残念はずれだぜ」

 

「フシュウ・・・!!」

「お前・・・」

 

「付き合わせろ。この危機一髪(チキンレース)

 どっちが勇敢(ビーフ)か決着つけようぜ」

 

「俺の方が勇敢だし」

「俺だっつーの」

 

「言ってろ!」

「まだまだぁ!!」

 

「はずれ」

 

2人は次々に鍵穴に鍵をさしていく!

そこに躊躇いなど微塵もないようだ。

 

「正気なの・・・!?あの2人・・・!?」

「す・・・すごい!!カッコいい・・・」

 

紫村は天馬ちゃんから鍵をおもむろに奪い取った。

 

「ぼ・・・ぼ・・・僕も強くなるんだぁ!!!

 うるぁぁぁ!!!」

 

紫村は鍵を持ったまま、鍵穴に向かって駆け出した!

 

「紫村さん!?」

 

しかし鍵穴まであと数センチというところで、動きが止まった。

 

「う・・・うっ・・・ダメだぁ・・・出来ない・・・」

 

ガタガタ震えて、腰が抜ける紫村。

 

「ムリですよ!!クリアと思わせてこんなゲーム・・・

 ヒドすぎる・・・普通の神経じゃ挿せるワケない・・・!!

 私達は見届ける事しか出来ない。

 2人の『命の後先』を

 

自分勝手なのはわかってる。

しぬのはもちろん怖い。

でも、何故か心が安らかなのは

お前がいるからだろう・・・

 

「なぁ青山、俺がしんだら・・・・」

 

フラグをたてちゃあかあああん!!

 

 

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