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【漫画レビュー】刃牙道 第67話「関ヶ原」 烈つぁん・・・武蔵の言葉・・・聞こえたかい?

■刃牙道
第67話「関ヶ原」

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「烈つぁんも浮かばれるな・・・あの武蔵にあそこまで言わせるとは」

 

■前回のレビュー

人の首が空を舞う。

そんな異常な光景が日常だった時代。

 

血の匂いが充満し、男達の雄叫びが、そこら中から聞こえてくるような・・・

そんな戦場に、その武勇はいた。

 

「かッ!俺ァまだ餓鬼だ!!逃げるなッッ」

 

若き日の武蔵・・・この時より、すでにその貌は修羅のようだ。

武蔵は槍兵二人、侍一人に四方を囲まれながらも、このような事を言い放った。

 

「・・・・・・ッッ」

 

相手の腰が引けているのを察しての一言だろうか?

 

「この餓鬼ッッ」

 

しかし、武蔵の正面に構える槍兵は、臆せずやる気のようだ!

 

「その通りッッ」

 

武蔵は正面の敵に斬りかかった!

本来ならば槍のほうが刀に比べリーチもあり、優位なはずだが、

これを物ともせず、一瞬で間合いに入り斬り伏せたッ!

 

「素人同然ッッ」

 

侍に斬りかかる武蔵!

これを刀で受け止める侍だったが、武蔵の斬撃は相手の刀に食い込んでいる!

そして空いている左拳を相手の顔面に打ち放ち、

倒れたところを、躊躇うことなく喉仏を踏みつけた。

 

戦を心より楽しんでいる・・・そんな貌だ。

 

 

「17歳の小僧ッ子だぜェ!!!」

 

武蔵を囲んでいた三人の兵も残りは槍兵一人・・・!

その表情からは恐怖がありありと見て取れる。

 

「逃げんなよ」

 

釘を刺す武蔵。

だが次の瞬間、対峙していた槍兵の顔に矢が刺さった!

流れ矢が偶然に当った?

 

男は悶絶する!

 

「・・・・・ッッ」

 

武蔵は突然の事に、男に意識を奪われた。

そして次の瞬間!

ドッ!ドッ!

 

二発の矢が武蔵のがら空きの背中に突き刺さった。

一本は肩を貫通している!

 

これには多少の驚きはあったようだが、痛みを感じた表情は見せない。

 

武蔵が振り向くと、無数の矢が武蔵目掛けて飛んできている!

咄嗟に目の前で悶絶している槍兵の兜を掴み、兵を起こさせると、

そのまま自身の盾として男を使った。

 

降り注ぐ矢を男の盾で受け止める武蔵。

だが、この隙を突き、別の兵が武蔵の右ももに槍を突き立てた!

槍は完全に貫通しているが、悲鳴はおろか、表情も変えない武蔵。

 

すぐさま男を斬り伏せた!

もはや甲冑など、紙同然に切り裂いていく!

 

「く・・・・ッッ」

 

肩の貫通した矢を掴み、初めて顔を歪める武蔵!

だが息つく暇など戦場にはない!

 

すぐさま矢の雨が飛んでくるッ!

 

「おおッッ!」

 

これを弾く武蔵。

矢は地面へと突き刺さった。

 

「ハァ・・・ハァ・・・」

 

流石の武蔵も疲労はあるようだ。

ペッっとヘドを吐いて、一言。

 

「負けるか馬鹿・・・」

 

その体は小刻みに震えていた。

武者震い・・・と言う奴だろうか。

 

 

来やがれ・・・・・・ッッッ

関ヶ原!!!

 

・・・・・・・

・・・・

 

 

「関ヶ原・・・・・?なみ・・・・・・・?」

 

ご老公は武蔵が言ってることが解らなかったようだ。

茶をすする武蔵。

 

湯のみを置いて「いかにも・・・・・」と答える武蔵。

 

ちょっとした沈黙が続くと、ご老公は

「ちょっと・・・もうチョイくわしく・・・・・」

と、かしこまって聞いた。

 

 

「上下・・・前後・・・左右・・・

 一瞬たりとて油断は許されぬ。

 

 太刀、槍、弓矢、薙刀・・・果ては鉄砲に至るまで

 何が、誰が飛び出すやらまるで分からん」

 

そう言って茶をすする武蔵。

 

「ふふ・・・・・それはそれで面白くもあるのだが・・・

 当事の俺にとって関ヶ原とはそういう場所だった」

 

「・・・・・・・・・・・・・

 ・・・と・・・まァ・・・・そのように・・・・

 烈 海王は手強かったと・・・・・・いう・・・・・

 のう・・・・・・」

 

「惚れてしまった」

 

「・・・・・・・・・はい?」

 

「拳に喰い込む刃を握る。

 手元に伝わりくる尋常ならざる握り力・・・・

 その鍛錬に惚れ、その発想の飛躍に惚れ、

 その豪胆さに惚れ

 同時に畏れた

 

「ふふ・・・ありがとう・・・・宮本武蔵どの。

 救われとるよ。烈も・・・・儂も・・・・」

 

「事実だ。いたしかたない」

 

「どうでもいいことじゃが・・・武蔵どの。

 あの天才剣士、佐々木某と比較べたらどうじゃ・・・?

 烈対・・・・・剣豪武蔵の好敵手」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッッ

 

考え込む武蔵ッ!

つまり佐々木小次郎も、それほどまでに強いという事か・・・。

 

 

■前回

 

■次回

 

■刃牙道感想まとめ