■レディ・ジャスティス
第10話 『VS力加減』
謎の男の一撃の前に沈むユースティティア。
爆破の衝撃に吹っ飛び、近くのビルにめり込んでいる。
コスチュームはボロボロだが、身体にキズはない。
恐らく無傷だろう。
しかし、マスコミも円太もこの事態に驚きを隠せないでいた。
なんせ、今まで彼女が吹っ飛ぶところなんて見たことがないからだ。
本人にしてみれば大したことではないかもしれないが、
見ているほうにとっては、ただ事ではないだろう。
「私は爆発物の威力を高める能力を持っています。
だが、いくら何でもこの程度であなたをころせるとは思っていません!
油断はしない!とっておきは確実にころせるタイミングまで温存します」
あ~~~~~~・・・・
ビックリした・・・!
わらたw
一体どこでこんな能力を・・・
思わず吹き飛ばされてしまった・・・
「おっといけない。1つ言い忘れていました。
私の胸にあるこの機械は、私の能力を使えば
半径1km四方を灰にする威力を持つ爆弾です!
これは私の脳波と繋がっており、私が気を失ったり
しんだ瞬間に起爆するようになっています。
くれぐれも力任せに攻撃しないよう気を付けて下さい」
「また卑劣な手を・・・!」
「言ったでしょう!油断はしないと!
スーパーメンを相手にしているも同然なんだ。
このくらいの手段は使わなくては!」
ユースティティアはめり込んだビルから這い出て、宙に浮いた。
・・・要するに・・・
この男を止めるのには気を失わせず
行動不能にする必要があるのか・・・
まずはかなり弱め・・・
0.05%程度の攻撃で奴の防御性能を推し量る・・・!
ユースティティアが考えを纏めていると、奴の拳が飛んできた!
吹っ飛ばされるユースティティア!
ビルを貫いて飛ばされる!
しまった・・・!
またやられてしまった・・・!
さっきの爆発のときと言い・・・
いつもなら何をされても吹き飛ばされることなんて有り得ないけど・・・
これ程の力を持つ相手は初めてだから
空中での踏ん張りの力加減が分からない・・・!
今のパンチでもロケット砲の3・・・いや5倍は下らない威力があった・・・!
0.01%の踏ん張りでは吹き飛ばされてしまう・・・!
空を飛び、向かってくる男!
よし!次はこちらの番だ!
ユースティティアは男の左ストレートをかわすと、
腹に0.05%の力でパンチを浴びせた!!
宙に飛ぶ男だが、ダメージはあまりない様子だ。
「フハッ良いパンチですが効きませんねぇ!!」
やはりダメか・・・
「今のは一体何%ほどの力で殴ったのです!?
あまりに期待外れ過ぎる!せいぜい10%程度ですか!?」
「0.05%だが」
「・・・・!フハハハハハ!!!
さすがにそれはハッタリだ!!いくら何でも低く言い過ぎですよ!!
もしそれが事実なら最大で、今の2000倍もの威力を出せることになる!
張ったりは信憑性があってこそ意味があるのですよ!?」
ポカーンとするユースティティアw
「まぁ今の攻撃が実際には何%であろうと、
戦っていればそのうち底がみえるでしょう。
ちなみに私は!始めから50%も出してあげているのですよ!!」
始めから50%か・・・
なら踏ん張り0.3%!
男は50%の力とやらでユースティティアの額を殴りつけた!
上空に衝撃が走る!!
「!!?」
男の殴った拳にきしみが・・・!
「ぬ!?どういうことだ!?微動だにしないだと!!?」
う~ん・・・0.3%では防ぎ過ぎて周囲に被害が出てしまうか・・・
難しいな・・・
だけど今のでだいぶ分かってきたぞ!
この男の能力の最大値が・・・!
「まぁいい・・・所詮今の攻撃はまだ50%・・・!
次は80%で行きますよ!!」
近付いてくる男!
80%のこの男に気を失わせず、かつ適度にダメージを与えられる力加減は・・・!
男の放った拳に合わせてユースティティアも拳を放つ!
二つの拳がぶつかり合う!!
0.4%!!
わずか0.4%の力で殴りつけたユースティティア!
「ぐぉォオオオオオオオオオ!!!?」
男ふっとぶ!!
ビルをいくつも貫通しながら遥か遠くにふっとぶwww
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
いや・・・少し強すぎたか・・・
でも次は大丈夫・・・!
あとはもう少しダメージを与えれば・・・
この方法で・・・どうにかできるはず・・・!
おもむろにコスチュームを破りだす天利(((( ;゚д゚)))
ほぼ裸じゃねぇか!!
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